とりがおか歯科 本田豊です。
今日は少し真面目な話を。
若年者の咽頭炎患者の約1/5は、Fusobacterium necrophorumという細菌が原因となっている可能性があるという論文が出ております。
Centor RM, et al. Ann Intern Med. 2015; 162: 241-247.
同属のFusobacterium nucleatumは歯周病原菌の一つです。この論文ではお口のことについては触れていないようです(直接的な歯周病原菌が原因とは言っていないからだと思います)が、僕は多少なりともお口の清掃状態なども考慮にいれて判断すると歯科医学的には興味深いのかなと思います。
また、根の先の歯周炎から肝膿瘍を形成したり、感染性心内膜炎など、お口の中の細菌が血管の中に炎症による出血などをきっかけに侵入し増殖し生じたと思われる病態もたびたび報告があります。
当院にお越しの患者さんには皆様にお話ししておりますが、心筋梗塞や脳梗塞、認知症、糖尿病、早産、肺炎にもお口の中の細菌が関わっている可能性があるとご説明させて頂いております。
僕がここでお伝えしたいのは、もしかしたら、お口の中を綺麗に健康に保つことができていたなら、先に挙げた病気は防げたかもしれないということです。
「お口は健康の入口。逆に病気の入口にもなっている。」
このことは、なかなか意識として根付かないところだと思います。
しかし、これを患者さんにお伝えすることが僕のがんばりどころだと思っております。
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