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歯の痛み止めが効かない。対処法は?

戸塚の歯科 踊場駅近く とりがおか歯科 Dr.Toridocです。
今日の質問は、「歯が痛くてたまりません。痛み止めを飲んだのに効かないです。早めに歯医者さんに行ければ一番よいのですが、どうして痛み止めがなかなか効かないのですか?」

歯の痛み、特に虫歯から歯髄炎という、いわゆる神経と言われている部分の炎症による痛みは、『痛みの王様』とも言われています。

本日は歯の痛みに痛み止めが効かない理由や対処を解説していきたいと思います。

目次
1.痛みの原因
2.痛みへの対処

1.痛みの原因
痛みは、一般的には侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛に分けられます。

歯の痛みは多くの場合は侵害受容性痛と考えられ、一般的に流通している痛み止めも多少なりとも効果があります。

神経障害性疼痛や心因性疼痛の場合、原因が神経の損傷によるものだったり、精神的な要素だったりと、原因が異なるため一般的な痛み止めは効果がないことも多くあります。

この歯の痛みに多い侵害受容性疼痛とは、痛みを感じる受容体が、刺激されて感じる痛みであります。多くの場合、その部位に炎症が起こっていて痛みを起こしています。

痛み止めが効かないケースはこの炎症が強いことが多いです。

では炎症が強い場合とは
①歯の神経が虫歯で侵されて歯の内部で炎症が起こっている
②歯の根の先が膿んでいて骨の中で炎症が起こっている
③歯の周囲の歯肉に感染し炎症を起こしている

などが考えられます。これらは細菌によって引き起こされた炎症であり、痛み止めが効きにくいです。
夜眠れないくらいズキズキと痛かったり、腫れてきていたりする場合は炎症が強いと言えます。

2.痛みへの対処
お口の中で起こっている痛みの場合は、出来るだけ早く歯科医院を受診し痛みの原因を探り、治療してもらうことが一番と考えますが、それまでになんとか痛みを緩和させるには、①痛い歯がある場合、咬み合わせしたりしない。②お口の中を清潔に保つ。③腫れたり熱をもっている時には冷やしすぎない。ことです。

①痛い歯がある場合、咬み合わせたりしない。
歯は咬み合って食べ物を食べたりする訳ですが、それは歯にとってはかなり刺激となります。例えば突き指をした指を安静にするのと同じように、歯も安静にするべきです。

②お口の中を清潔に保つ。
歯茎の炎症の場合、歯の周囲の歯垢や歯石や食べかすによって引き起こされていたり、虫歯の場合、その穴の部分に食べかすが入り込んだりして痛みが出ていることもあり、出来るだけ清潔にすることが重要です。

③腫れたり熱を持っている時には冷やしすぎない。
腫れてきたから、アイスノンや氷で冷やしたという方が多くいますが、過度に冷やしすぎると、その部分の血流が悪くなり、体が治そうとする力を抑えてしまう可能性もあります。また、炎症がひいてきたとしても腫れが残りやすいです。タオルを水に浸す程度に留めると良いでしょう。

痛みは、人間の体への危険から守る信号と言われております。イエローカードである警告を無視しているとレッドカードで痛みどめが効かなくなるほどの痛みになるわけです。痛みの原因となっている部分の治療と並行し痛みのコンロトールをすることは、痛みによる痛みの悪循環を起こすことを防ぐことにもなります。たとえば右下で咬むと痛いからと、左で咬むようになると、今度は左に負担がかかりすぎてトラブルを生じ痛みとなったり、痛みというストレスが交感神経系を刺激し結果的に痛みが増強されることなどは、痛みの悪循環とも考えられます。

痛み止めが効かなくなるほど、歯の痛みを我慢するのではなく、その前や定期的に歯科に受診にチェックをうけ、必要な加療を受けることをお勧めいたします。

戸塚の歯科 とりがおか歯科 本田です。

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