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周術期等口腔管理とは?

戸塚区の歯科 とりがおか歯科の本田です。

地域の拠点病院から、とりがおか歯科へ『手術の前の口腔管理をお願いします』とお手紙を預かることが増えてまいりました。これを周術期等口腔管理と言います。

これから全身麻酔の手術、がんの手術、抗がん剤治療、放射線治療、心臓血管手術、人工関節手術、脳血管手術、臓器移植手術などお受けになる患者さんは、手術後に、全身の状態のみならず、口腔内の環境も変化し、その環境が全身的手術や治療に影響することもあります。

特に口腔内は、300種以上の細菌が存在し、口腔内の面積25%の歯の周囲のみならず、口腔内の面積75%である舌や頬など口腔粘膜にも存在しております。また唾液は消化酵素としての働きだけではなく、乾燥を防ぎ、細菌の増殖を抑えたり、酸を中和させたり、飲み込みやすくする食塊の形成、粘膜保護作用など様々な働きがあります。

口腔内の環境が周術期に変化する可能性があり、例えば抗がん剤治療で唾液が出にくくなり、細菌が増えやすい環境になったり、薬の副作用で口内炎を生じたりします。

また全身麻酔の際には、麻酔の気道管理のために口から管を挿入します。例えば、その際にグラグラしている歯があると謝って抜けてしまい気道に落ちたり、口腔内が歯垢で汚れていると細菌が気道へ入り、肺炎のリスクを高めたりします。

よって全身的な手術や治療前に歯科での管理ができると、肺炎や口内炎の副作用のリスクを軽減できると考えます。

現在、日本において健康保険の仕組みで、周術期口腔機能管理と医科歯科連携があります。

全身的な治療を受ける病院から治療方針に基づき、周術期等口腔機能管理計画書を作成され主治医から診療情報提供書が発行されるかと思いますので、それを持ってかかりつけ歯科など受診していただきます。

受診した歯科では、①虫歯・歯周病の検査をして問題ないか確認し、必要なら治療②専門的クリーニング(歯石を取ったり、機械的に磨いたりします)③全身的な治療するにあたり、問題となる口腔内疾患はないか(感染の元になる重度の虫歯や歯周病)確認します。④お口の状態に合わせて清掃衛生指導を行います。⑤入院や通院するにあたり継続的な口腔管理が必要と判断されればメンテナンスを行います。

院長の本田は、三井記念病院という病院での勤務の中で、医科歯科連携の大切さを実感しております。これから大きな治療に入る患者さんの術前診査や管理も行ってまいりました。歯科が介入することで術後の合併症リスクを下げることができていたと考えております。

でも、できれば、大きな病気になる前から歯科医院を受診して口腔内の環境を整えておくことが重要だと思います。

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